一杯のコーヒーから地球を考える。「コーヒーベルト」の基礎知識と、変わりゆく産地のためにできること

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「お店のコーヒー棚を前にして、結局どれを買えばいいか迷ってしまう……」

「種類が多すぎて、自分の好きな味がどこにあるのか分からない」

そんな経験はありませんか?

自分好みの一杯に出会うためにはコーヒーの産地を知っておくことが重要です。

今回は、コーヒー選びがもっと楽しくなるコーヒーベルトの基礎知識と、変わりゆく産地の未来についてお話しします。

この記事を読み終える頃には、ラベルを見るだけで「あ、これは私好みの味かも!」とワクワクしながら選べるようになっているはずですよ。

コーヒー選びで迷ったら「コーヒーベルト」をチェック!産地が味を決める理由

結論からお伝えすると、自分好みの味を見つける一番の近道は、コーヒーベルト内のどの地域で作られた豆かを確認することです。

なぜなら、コーヒーは非常にデリケートな植物で、栽培される土地の気候や土壌(テロワール)によって、驚くほど味が変わるからです。

コーヒーノキは、赤道を挟んだ北緯25度から南緯25度の間の地域でしかうまく育ちません。この帯状の地域を「コーヒーベルト」と呼びます。このエリアは年間を通じて温暖で、適度な雨が降り、水はけの良い土壌がある、まさにコーヒーにとって理想の栽培地なのです。

フルーツに「産地ごとの旬や味の違い」があるように、コーヒーも産地というヒントを頼りにすることで、失敗しない豆選びができるようになります。

コーヒーベルト主要3エリアの味の特徴

コーヒーの産地は、大きく3つのエリアに分類できます。それぞれの味わいの傾向をまとめました。

エリア代表国味わいの特徴
ラテンアメリカブラジル、コロンビアナッツやチョコのような香ばしさ。酸味と苦味のバランスが良い。
アフリカエチオピア、ケニアベリーや花のような華やかな香り。爽やかな酸味と甘み。
アジア・太平洋インドネシア、ベトナム大地のような力強さ、深いコク。スパイシーで独特な余韻。
  • 酸味を楽しみたいなら:アフリカ系の豆を
  • バランス重視なら:ラテンアメリカ系の豆を
  • ミルクに負けないコクが欲しいなら:アジア系の豆を

このように覚えておくだけで、選ぶ時の迷いがぐっと減ります。

変わりゆくコーヒーベルトと、私たちにできる小さなこと

今、このコーヒーベルトに異変が起きています。

地球温暖化の影響によりコーヒーベルトがズレ始め、このまま気温上昇が続くと、2050年には現在のアラビカ種の栽培適地の約50%が失われるという「2050年問題」が深刻化しているのです。

大好きなコーヒーがいつか飲めなくなってしまうかもしれないという未来が来るかもしれないのです。

「自分にできることは何だろう?」と考え、まずは小さなことから始めてみませんか。

  • マイバッグやマイタンブラーを持参する
  • 環境に配慮した栽培を証明する「認証マーク」付きの豆をあえて選んでみる

一つひとつは小さな一歩ですが、コーヒーを愛する私たちが意識を持つことで、未来のコーヒーベルトを守る力になると信じています。

日本でもコーヒーが栽培されているのを知っていましたか?

「コーヒーは遠い国のもの」というイメージが強いですが、実は今、日本国内でも熱い挑戦が続いています。

日本も広義のコーヒーベルトの北限に位置しており、沖縄や小笠原諸島で質の高い国内産コーヒーが栽培されているのです。

輸送距離が短い「国産コーヒー」は、鮮度が抜群なのはもちろん、日本の風土が育んだ繊細な味わいが楽しめると言われています。

収穫体験などができる農園もあるので気になる方はぜひチェックしてみてください。

まとめ:産地を知れば、コーヒーライフはもっと豊かになる

コーヒーベルトは、私たちが毎日美味しいコーヒーを楽しむために欠かせない、かけがえのない栽培地域です。

自分にとって理想の一杯を見つけたいときは、まずこのコーヒーベルトのどのエリアで育った豆なのかを知ることから始めてみましょう。なぜなら、その土地固有の気候や土壌の質が、コーヒー豆の中に眠る豊かな個性を引き出してくれるからです。

例えば、果実のような華やかさが際立つアフリカ、酸味と苦味のバランスが整った中南米、そして力強く深いコクが楽しめるアジアといったように、地域ごとに驚くほどはっきりとした味の違いが現れます。

現在起きている地球環境の変化にも少しだけ意識を向けながら、遠い異国の産地に想いを馳せてみてください。そうして丁寧に淹れた一杯は、きっとこれまで以上に深く、豊かな味わいを感じさせてくれるはずです。