コーヒーにも含まれるカフェインには、よく知られる覚醒作用の他にリラックス効果もあるのをご存知でしたか？
何かとストレスを感じやすい現代社会。日常生活を送っているだけなのに疲れが溜まってなかなか抜け出せない！という人も多いのではないでしょうか。
忙しい毎日ですが、カフェタイムを上手に取り入れてほっと一息つける時間を作りましょう。
カフェインといえば眠気を覚ます効果でよく知られています。
これはカフェインが脳内で生成されるアデノシンという物質と深く関わっているからです。アデノシンは脳の活動を抑制し眠気を引き起こす働きを持っています。
カフェインはこのアデノシンと結合することで、アデノシンの働きをブロック。結果として眠気が抑えられ頭が冴えた状態になるのです。
これがカフェイアンの覚醒作用のメカニズムです。
「カフェインは覚醒作用があるのに、なぜリラックスできるのか？」
実は、カフェインは交感神経を活性化させる作用も持っています。交感神経は緊張状態や興奮状態の時に優位になる神経ですが、適度な活性化は気分を高揚させストレスを軽減し、結果としてリラックス効果を生み出します。
また、コーヒーの香りを嗅ぐことで脳波にα波が現れることもわかっています。α波はリラックスしている状態の時に現れる脳波であり、コーヒーの香りがリラックス効果を高める要因の一つと言えるでしょう。
つまり、カフェインはアデノシンの働きを抑えて覚醒を促す一方で、適度な交感神経の活性化と香りの効果によって気分転換やリラックスをもたらしてくれるのです。
カフェインの感受性には個人差があります。過剰摂取は不眠や不安、動悸などの原因となる場合もあるため、適量を守ることが大切です。
カフェインにリラックス効果があるとはいえ過剰摂取は禁物です。具体的にはどのくらいが適量なのでしょうか？
カナダ保健省のガイドラインでは健康な成人の場合、1日あたりのカフェイン摂取量は400mgまでと推奨されています。1杯150mlのコーヒーにはおよそ90mgのカフェインが含まれているので、約4.4杯に相当します。
ただし、これはあくまで目安でありカフェインに対する感受性は個人差が大きいので、体調や体質に合わせて調整することが大切です。特に、妊娠中や授乳中の方、カフェインに敏感な方はさらに注意が必要です。
カフェインは眠気を覚ますだけではなく、適度な摂取であればリラックス効果も期待できる意外な一面を持っています。日々のストレスを感じている方はコーヒーをゆっくりと味わい、カフェインと香りがもたらす癒し効果を体感してみてはいかがでしょうか。
この記事がストレスを感じている方々のコーヒー選びの参考になれば幸いです。
当店のコーヒーは以下のオンラインストアから。ご注文を心からお待ちしております。
