暑い季節にゴクッと飲みたい、あのまろやかな一杯。コールドブリューは、カフェでおなじみの存在になりましたが、「自宅で作ってみたい」と思うと、まず気になるのが豆の選び方ではないでしょうか。
この記事では、コールドブリューに向いている豆の選び方と基本の作り方を、ひとつひとつ丁寧にご紹介します。読み終えたころには、今週末にでも自宅でコールドブリューを仕込みたくなっているかも。
水で時間をかけて抽出するのがコールドブリューの特徴
コールドブリューとは、冷水(または常温の水)にコーヒー粉を長時間漬けて成分をゆっくりと溶け出させる抽出方法です。一般的には8〜12時かけて抽出します。
熱を加えないため、コーヒーが本来持つ油脂成分や酸が穏やかに引き出され、「角のない」まろやかな味わいになるのが特徴です。また、時間はかかりますが、特別なスキルは不要で、材料と容器さえあれば誰でも挑戦できます。
「水出しコーヒー」と呼ばれることもあり、どちらも同じ抽出方法を指しています。
急冷式アイスコーヒーとの味わいの違い
家庭でよく作られる「急冷式アイスコーヒー」は、熱いコーヒーを氷で急冷する方法です。
抽出自体は数分で終わりますが、熱抽出ならではのキリっとした酸味や苦みが残ります。
一方、コールドブリューは低温でじっくり抽出するため、酸味が穏やかでまろやかな質感が生まれやすいとされています。
どちらが「おいしい」というわけではなく、目指す味わいや淹れ方の好みで選ぶのがおすすめです。コールドブリューはその「ゆるやかな準備」も楽しみのひとつです。
中煎り〜深煎りがまろやかな仕上がりになりやすい
コールドブリューには、中煎りから深煎りの豆が向いているとされています。
深煎りにはチョコレートやキャラメルのような甘みのある風味が出やすく、水で抽出することでその甘みがより穏やかに溶け込みます。
コールドブリュー初心者の方は、まず深煎りから試してみると、飲み慣れた味わいに近い仕上がりになりやすいでしょう。
中煎りの豆は、フルーティさやナッツのような風味が水に溶け込み、バランスのよい一杯になります。
酸味が強すぎる豆は水出しで際立つことがある
浅煎りの豆は、フルーティで明るい酸味が特徴的です。ホットコーヒーやエスプレッソで楽しむと個性的でおいしいのですが、コールドブリューではその酸味がより前面に出やすい場合があります。
酸味が苦手な方や、はじめてコールドブリューを作る方は、浅煎りよりも中〜深煎りを選ぶと失敗しにくいです。ただし、酸味のある風味が好きな方にとっては、浅煎りコールドブリューのフレッシュさが魅力になることもあります。自分の好みに合わせて選んでみてください。
粗めに挽くとすっきりした味わいになる
コールドブリューに使うコーヒー粉は、中粗挽き〜粗挽きが適しているとされています。細かく挽きすぎると、長時間の抽出で過剰抽出(エグみや雑味が出る状態)になりやすくなります。
粗めに挽くと、雑味が抑えられたクリーンな味わいになりやすく、すっきりとした飲み口に仕上がります。豆を購入する際に挽き方を指定できるショップでは、「水出し用」や「粗挽き」を伝えると対応してもらえることが多いです。
自宅にコーヒーグラインダー(豆を挽く器具)があれば、挽きたての豆を使うと香りの豊かさが違います。
必要な道具と豆の量・水の量の目安
用意するものはシンプルです。
- コーヒー豆(中粗挽き〜粗挽き):約60〜80g
- 水(常温または冷水):約1リットル
- フィルター付きのボトル、フレンチプレス、または目の細かいストレーナーと容器
粉と水の比率はおおよそ1:12〜1:15程度が目安とされています。濃いめが好きな方は豆の量を少し増やすか、水を少し減らすと味わいが変わります。
専用のコールドブリュービーカーや水出しコーヒーポットを使うと扱いやすいですが、フレンチプレスや普通のピッチャー+コーヒーフィルターでも代用できます。
抽出時間と保存方法
冷蔵庫で8〜12時間を目安に抽出します。常温であれば8時間以内が目安とされていますが、衛生面を考えると冷蔵庫抽出が安心です。
抽出が終わったら、粉をしっかりこし取り、清潔なボトルや容器に移して冷蔵保存します。保存期間は冷蔵で2〜3日以内を目安にしてください。長く置くほど風味が落ちやすいため、作ったら早めに飲み切るのがおすすめです。
抽出時間が長すぎると苦みや雑味が出やすくなるため、初めての場合は8時間の浸漬から試してみましょう。
Q. コールドブリューは専用の器具がないと作れませんか?
A. 専用器具がなくても作れます。フレンチプレスや、コーヒーフィルター+ピッチャーなど、家にある道具で代用できます。コーヒー粉をセットして水を注ぎ、冷蔵庫に入れるだけなので、器具へのこだわりよりも豆選びから始めるのがおすすめです。
Q. 抽出時間が長いほどおいしくなりますか?
A. 必ずしもそうではありません。抽出時間が長すぎると、過剰抽出によって苦みや雑味が出やすくなります。豆の種類や挽き具合にもよりますが、8〜12時間を目安に、まずは短めの時間から試してみて、自分好みの時間を見つけていくのが失敗しないコツです。
Q. コールドブリューは市販で買うこともできますか?
A. はい、コンビニやスーパー、カフェなどで手軽に購入できます。ただ、自分で豆を選んで作るコールドブリューは、風味のコントロールやアレンジの自由度が大きく異なります。「市販のものより深みがある」と感じる方も多く、一度試すとはまりやすいのが自家製コールドブリューの魅力です。
まとめ
コールドブリューは、豆の選び方と抽出のコツさえ把握してしまえば、特別な道具もスキルも必要なく、自宅で気軽に楽しめるコーヒーの楽しみ方です。
- 中煎り〜深煎りを選ぶと、まろやかでクセのない仕上がりになりやすい
- 浅煎りは酸味が際立つことがあるため、初心者はまず深煎りから試すのがおすすめ
- 粗めに挽くと過剰抽出を防ぎ、すっきりとした味わいになる
慌てず、ゆっくりと時間をかけて作るのがコールドブリューの醍醐味です。最初から完璧な一杯を目指さなくても大丈夫。豆の種類や抽出時間を少しずつ変えながら、自分だけの黄金比を見つけていく過程も楽しんでみてください。
まず一歩として、使ってみたい豆を1種類選ぶところから始めてみましょう。豆が決まれば、あとは水と時間が仕事をしてくれます。
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