世界最高峰の味!世界中のコーヒー愛好家から高く評価されるグアテマラ産コーヒー

グアテマラはコーヒー生産量世界第10位のコーヒー大国です。その中でもアンティグア、サンマルコス、ウェウェテナンゴで生産されるコーヒーは、世界中のコーヒー愛好家から高く評価されています。

グアテマラ産コーヒーの魅力はその豊かな風味と香りにあります。フルーティな酸味と濃厚なコクが特徴で、飲み飽きない味わいです。

グアテマラの環境がもたらす豊かな風味

グアテマラは中央アメリカの北部に位置する国です。国土は10万9千平方キロメートルで、その70%が火山に囲まれた山岳地帯です。亜熱帯気候で、年間を通して温暖な気候と豊富な雨量に恵まれています。

この恵まれた自然環境が、グアテマラ産コーヒーの品質を高めています。特に標高の1,300m以上の高地で栽培されるコーヒーは、豊かな香りとコク、酸味のバランスがよく世界中で高く評価されています。

世界第10位のコーヒー豆生産量

グアテマラのコーヒー豆生産量

グアテマラのコーヒー豆生産量は年間22万6千トンで、世界第10位の生産量です。世界総生産量の2.3%を占めています。

グアテマラのコーヒー農園

グアテマラのコーヒー農園は、国土の70%を占める山岳地帯に広がっています。標高1,300m以上の高地では、昼夜の寒暖差が大きく、コーヒー豆がゆっくりと熟成することで豊かな風味と香りが生まれます。

また、グアテマラのコーヒー農園の約98%は、アグロフォレストリーによる木陰栽培です。

アグロフォレストリーとは

アグロフォレストリー

アグロフォレストリーとは農業と林業を同時に行う農法のことです。コーヒーの木を他の木々や植物と一緒に栽培することで、土壌の保全や生態系の維持に役立ちます。

グアテマラでは1996年に制定された森林法によって、森林の保護が義務付けられています。そのため、グアテマラのコーヒー農園は豊かな自然と農業が融合した持続可能な農法として注目されています。

コーヒーは一大産業

グアテマラではコーヒーは単なる飲み物ではなく、国家の経済を支える重要な産業です。その日のコーヒーの価格は、テレビのニュース番組で日常的に報道されるほど、国民の関心事となっています。

グアテマラ全国コーヒー協会(ANACAFE)は、12万人を超えるコーヒー生産者を支援しています。そのうちの半数は家族経営で、小さな規模の農園を営んでいます。

グアテマラ全国コーヒー協会とは

ANACAFEとは

ANACAFEは1969年にコーヒー生産者の共同出資によって設立されました。生産者の収入向上や持続可能なコーヒー生産の推進に取り組んでおり、コーヒーの品質向上のための教育や研修も実施しています。

グアテマラの主要なコーヒー産地

グアテマラ産コーヒー代名詞、アンティグア

アンティグアはグアテマラの首都グアテマラシティから西に約40kmに位置する世界遺産にも登録されている古都です。標高は1,400mから1,700mの高地に位置し、年間を通して温暖な気候と豊富な雨量に恵まれています。

ワインやチョコレートを思わせるしっかりとしたコクと、上品な酸味を感じる味わいが特徴です。

ブルボン種、カトゥーラ種、カトゥアイ種を栽培しています。

三大産地の一つサン・マルコス

サン・マルコスはグアテマラシティから西に約250kmに位置する、標高1,400mの街です。県内には中央アメリカ最高峰のタフムルコ山があります。

サン・マルコス産のコーヒーはキャラメルやチョコレートのような甘い香りとフローラルな香り、酸味がなくクセのない味わいが特徴です。

世界的なコーヒー農園を有するウェウェテナンゴ

ウェウェテナンゴは、首都グアテマラシティから西に約200kmに位置します。チョコレートのようなコク、フルーツを思わせる甘味が特徴です。

県内にある「エル・インヘルト農園」は世界的にも有名な農園です。

1700年から続くグアテマラコーヒーの歴史

グアテマラのコーヒーの歴史は1700年代に遡ります。

17世紀にイエズス会の修道士によってコーヒーの木が持ち込まれてから、グアテマラのコーヒー栽培は本格的に始まりました。

グアテマラ政府は、コーヒー生産を奨励するために税金の免除や賞金などの政策を実施しました。その結果、コーヒー生産は急速に拡大し1850年にはコーヒー輸出の最初の記録が残っています。

グアテマラコーヒーはその豊かな風味と香りから世界中で高い評価を受けるようになりました。1900年ごろにはグアテマラコーヒーは既に国際的な品評会で高い評価を得ていました。

1928年にはコーヒー生産の振興と品質向上を目的としてコーヒー中央局が設立されました。また、1969年にはコーヒー産業を支援する目的でグアテマラ全国コーヒー協会(Anacafé)が設立されました。

グアテマラ国内のコーヒー事情

グアテマラは生産量世界第10位のコーヒー大国です。しかし、これまではグアテマラ産のコーヒーはほとんどが輸出向けで国内の人々は輸入された安いインスタントコーヒーを主に飲んでいました。

しかし、近年グアテマラ国内で高品質豆のコーヒーに対する関心が高まりつつあります。その背景には以下のようなものが挙げられます。

  • グアテマラ国内の経済発展に伴い、人々の所得水準が上昇したこと
  • インターネットやSNSの普及により世界中の珈琲文化に触れる機会が増えたこと
  • グアテマラ政府の国内消費拡大に向けた取り組み

その結果、近年はグアテマラの都市部を中心にカフェが増えてきています。また輸出されていたコーヒーの10%が国内に流通し始めています。

今後もグアテマラ国内での高品質豆のコーヒー需要は拡大していくと予想されます。グアテマラコーヒーの豊かな香りを国内外の人々に楽しんでもらえるように、更なる品質向上と国内消費拡大に向けた取り組みが期待されます。

最高級コーヒー豆「SHB」

SHBはグアテマラで最高級ランクのコーヒー豆です。

グアテマラのコーヒー豆格付け

グアテマラではコーヒー豆の等級を産地の高度によって決めています。高地の豆ほど昼夜の寒暖差が大きく、硬質で質の良いコーヒー豆が採取できるからです。

最高級品種であるSHBの特徴は豊かな香りとバランスの良い味わいです。

フローラルやシトラス、ナッツなどの様々な香りが感じられます。酸味と苦味が程よく調和し、甘味やコクもしっかりと感じますが後味はすっきり。長く残る余韻も楽しめるコーヒーです。